■ AT互換機を組み立てるお話
動機

今まで長年PC-98x1(PC-9801 or PC-9821)を使ってきた私ですが、いい加減486では辛くなったのでマシンを新調しましたっ♪


PC-98x1かAT互換機か

さて、PC-98x1を買うかAT互換機にするか迷ったんですが、ソフトの開発環境、絵を描く環境、通信の環境など環境がすべてWindowsに移行してたので98にこだわる必要は無いと思い、コストパフォーマンスの観点からAT互換機を選びました。うちには98の資産がたくさんあったし、性能も極限のレベルで争わなければサポートがしっかりしてるあたりは98の方が一枚上手っていうのもあってだいぶ悩みました。でも、今後新しいOSがリリースされた時にNECが日本語にローカライズしてえくれるのを、いちいち待つのは嫌だなとか考えて(例:BeOSとか)AT互換機にしました。


どのくらいの性能のマシンにするか

『今の環境の2倍程度の速さが実感できればいい』ということを目標に組んでいく事にしました。


ATかATXかマザーボードとケースの選択

AT互換機には、いまのところ大きくわけて2種類あってATとそれを拡張したATXって規格があります。何が違うかというとマザーボードの形と電源部が違います。マザーボードの形が違うのでATのマザーボードはATXのケースにはつきませんし、その逆もまた無理です。電源に関しては、ATは手動で電源を切らなければなりませんが、ATXだとパソコンが自動で電源を切ってくれます。ATの方が安めなのでAT規格のマザーボードを買うことにしました。マザーボードと言っても各社からゴソッと出てて普通はここで迷うのですが、私はAsusTekのT2P4(P/I-P55CT2P4)を選びました。理由は一番メジャーで数が出てるって事です(^^; 性能的に言うとちょっと古いのであんま馬鹿速かったりはしないのですが、まぁPentiumのMMX233とかAMDのK6とかも乗るらしいのでこれにしました。結構人気のあるボードなので、何か困った時に教えてくれえる人が沢山いそうなのも魅力です(^^;(なんか他力本願ですね(爆)


ビデオカード

昔はウィンドウアクセラレーターとか言いました。(今でも言ってるかも) このビデオカードで画面の表示性能が決まる訳ですが、これは兼ねてから憧れていたMatroxのMillenniumにしました。今はMillnium2が出てしまいましたが、2Dでは、奇麗、高速、安定と三拍子そろった最強のビデオカードだと思います。ドライバの入手も容易なのがうれしいです。結構頻繁にアップデートがあったりしてサポートにも好感がもてます。(まぁアップデートしないで済めばそれが一番なんですけどね(^^;) 他にもET6000とかViRGE系とか考えたんですけどET6000はドライバが不安定だし、ViRGE系はRAMDAC性能が130MHz程度のものしかないので止めました。予算が許せばMillennium2を買いたかったなぁ… でもまだ不安定らしいし、と自分に言い聞かせてみるテスト(爆)


SCSIカード

安くて高性能なDC-390Uを買いました。Adaptecのも考えたのですが高かったので止めました。もしDC-390シリーズを買うならDC-390はお勧めしません。DC-390Uあたりを買いましょう(^^; Canonのスキャナを認識してくれるかどうか不安だったのですが幸いちゃんと認識してくれました。


メモリ

今まで使っていたPC-98x1から32MBのSIMMを取り外して、それに新しく32MをSIMMを3枚買い足して128MBにしました。PC-98x1は51MBになりました。パリティなしの安いRAMを使えるようになったのが嬉しいです。マザーボードのチップセットが430HXなので標準では64MB以上のメモリには2次キャッシュが効きません、それでは悲しいのでTAG RAMを増設して64MB以上の領域もちゃんっとキャッシュされるようにしました。


CPU

Pentiumの200MHzのものを買うつもりだったんですが、品切れだったのでPentiumMMX 200MHzになっちゃいました(^^;


小物

OSはWindows95のFD版を購入。NTでもよかったのですがDOS環境が欲しかったので95にしました。マウスとキーボードは一番安いものを選びました。キーボードはなんか打ちにくいので「失敗したなー」と思ってます(^^; IDEのハードディスクを500MBを5千円で購入して起動ディスクとしました。CD-ROMとかSCSI HDDとかMOは98で使っていたのを、そのまま流用します。キーボードとマウスの延長ケーブル、T2P4の場合はPS/2用のマウスコネクタがオプションなのでこれも忘れずに買います。CPUクーラーは前に486用だと思って間違えて購入したPentium用のペルチェ素子付きのものを使用しました(^^; あとIO DATAのLANカードを購入。


組み立て

秋葉原から死ぬ思いで全てを持ち帰って組み立てます(バカ)。まずマザーボードを開封し、説明書を見ながらジャンパピンを自分の設定に差し替えました。組み立ては前に何回もやったのであっさり完了。とりあえず初期不良は無いみたいラッキー(^^)v。起動してWindows95をセットアップして完了。Windows95がFD版だったのでセットアップがかなり面倒でした。CD-ROM版があればいいのになー


結果

ベンチマークは4倍、体感速度は3倍くらいになって満足してます(^^)o CPUもそうなんですが、ビデオカードが高速になってかなり快適です(^^) やっぱMillenniumはいいなぁと実感(^^; それまで遅くて遊べなかったゲームとかやって感動してました(笑) InternetExplorerの表示が高速になったのも嬉しいです。(今まではマシンのパワー不足でGIFアニメがあるとなんか動きがおかしかった(^^;)


アフターケア

さて、PC-98x1はどうなったかというとFreeBSDというUNIX互換OSをインストールしてサーバーにしました。いまこの文章を読んでるあなたが接続しているサーバーはPC-98x1です(^^; FreeBSDはWindows95みたいに凶悪ではないので486でも十分に実用になります。というわけでPC-98x1は現役を引退 (引退してないとも言う(^^;)しても24時間酷使される運命なのでした(^^; そのうちx-windowとか入れてみたいと思っています。


Written at 1997.8.17 by ふゆ

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